ピーマンはワタまで食べられる!栄養を逃がさない切り方も!

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220307165342j:plain こんにちは。管理栄養士めぐです☺︎今回はピーマンの栄養についてです。

ピーマンの栄養価

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ビタミンC

ピーマンにはビタミンCが豊富に含まれています。特に赤ピーマン、黄ピーマンに多く、美肌効果や疲労回復効果などが期待できます。

ビタミンB6

ビタミンB6はたんぱく質代謝を助け、皮ふや粘膜の健康維持に働いてくれます。また、エネルギー源となる糖質や脂質が不足した場合や、体のたんぱく質を合成するために必要な量以上にたんぱく質を摂取した場合は、アミノ酸をさらに分解しエネルギー源とします。

βカロテン

β-カロテンは、色鮮やかな緑黄色野菜などに多く含まれるカロテノイドの一種で、抗酸化力を持つ栄養素です。ピーマンの中では赤ピーマンがダントツで多く含まれています。また、体内では必要量に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても効果を発揮します。人体の粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ち、視力を維持するために必要不可欠な成分です。

ピーマンのワタ・種に含まれるピラジン

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220412201120j:plain ピラジンは緑ピーマンに含まれている、独特の成分です。ほとんどワタ、種にしか含まれておりません。ワタや種はピーマンの苦味のもとになっているため、調理のときにはほとんど捨ててしまってはいませんか?

ピラジンには血液をサラサラにしたり、血行をよくしたりする効果があります。また、薄毛予防や美肌効果、代謝促進も期待できます。

ピーマンの皮に含まれるピラジンはそれほど多くなく、種とワタには皮の10倍含まれているんです。またむくみなどに効果のあるカリウムも豊富なのでワタと種を捨てずに丸ごと食べたほうがお得です。

ピーマンの栄養を逃がさない方法

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220412201355j:plain ピーマンは縦切りがお得なんです。ピーマンの細胞は縦に並んでいるので、縦に切ると苦味成分はそのまま、逆に輪切りすると苦味成分は外に出て行ってしまいます。

苦味の正体は、先ほど登場した、血液をサラサラにし、血行を良くしてくれるピラジンと、ドクダミなどにも含まれるポリフェノール「クエルシトリン」です。毒素排出や高血圧予防効果があります。

とはいえ、苦味はなくしたいものですよね。そんな時は、苦味を抑えて栄養をキープする「加熱してから切る」がおすすめです。

レンジで丸ごとチンして、ピーマンの甘みを引き出してから縦切りにすれば、細胞を壊さないので栄養素はそのままです。

まとめ

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220412201104j:plain ピーマンの苦味はポリフェノールピラジン。独特の苦みは、ポリフェノール「クエルシトリン」に、血液サラサラ効果の香気成分「ピラジン」が加わってできたものです。苦味は栄養価の証明です。

わたしも今まではワタと種を捨てていました。このピラジンのことを知ってからはワタと種を取らずに丸ごと調理しています。千切りなどにして炒め物などによく使いますが、火が通ったらワタと種はあまり気になりません。みなさんもピーマンを使った料理をするときは、丸ごと使ってお得に栄養素をゲットしてくださいね。