こんにちは。管理栄養士めぐです☺︎今回はキュウリの栄養についてです。
キュウリの栄養素
ビタミンB1
ビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーとして産生するときに必要な栄養素です。ビタミンB1が不足するとエネルギーがうまく代謝されず、糖質不足となり、疲れやだるさが出てくることもあります。
ビタミンK
ビタミンKは血液を凝固させる働きをもつ脂溶性ビタミンです。また、カルシウムの骨への沈着やコラーゲンの生成を助けてくれる効果があります。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成を助けてくれるので皮ふや粘膜、血管も強くしてくれます。細胞を若々しく保ち、抗酸化作用が期待できる他にも、疲労回復効果もあります。
βカロテン
βカロテンは体内でビタミンAに変わり、目や皮ふなどを健康に保つ働きをします。また、活性酸素の発生を抑えたり、取り除いたりする、抗酸化作用の働きも期待されています。
葉酸
葉酸は血液を作るうえで必要な栄養素で、ビタミンB12と共に働きます。貧血予防や妊婦には重要な栄養素になります。
カリウム
カリウムはナトリウムを排出する働きがあるため、塩分を摂りすぎたときの調整に役立ちます。塩分の摂りすぎが原因となる高血圧の予防だけでなく、むくみの対策としても効果が期待できます。
キュウリはほとんど栄養なし?
キュウリは約95%が水分のために、野菜の中でも特に栄養がないと思われがちですが、そんなことはありません。
確かに、栄養素がたくさんあるわけではありませんが、便秘解消にいい食物繊維や、免疫力を高め、美容にいいビタミンC、むくみを解消してくれるカリウムは含まれているので、ぜひ摂取してほしい野菜です。
また、脂肪を分解する「ホスホリパーゼ」という酵素がダイエットにいいと言われていて、きゅうりをすりおろすことで分泌されます。
すりおろすタイミングは食べる直前です。キュウリを細かくすりおろすことで、キュウリの中にある細胞が傷つき、ダイエットに効果的な酵素を効率よく働かせることができるのです。
すりおろす際は、ミキサーなどで念入りに攪拌すると高速回転により発生した熱によって、酵素を破壊してしまう可能性があるので、おろし金などを使うといいです。また、酵素は熱だけでなく空気にも弱いため、すりおろすのは食べる直前がおすすめです。
キュウリ単体で食べるよりぬか漬けでパワーアップ!
キュウリをぬか漬けにすれば、もともと持っている栄養素はそのままに、ぬかの持つ栄養成分を吸収して、一気にパワーアップします。
疲労回復効果のビタミンB1は8倍に、カリウムやビタミンKは3倍、ビタミンCも1.5倍に急増します。ぬかの乳酸菌も一緒に摂れるので、腸内環境を整える効果もプラスしてくれます。
キュウリで血管を元気に丈夫にする!
キュウリに含まれるアミノ酸「シトルリン」には、血管を広げて血流をスムーズにする効果があります。血管を若々しく元気に保つにはシトルリンの力がとても有効で、動脈硬化予防にいいとされています。
まとめ
キュウリは水分が約95%で、ほぼ栄養がないと思われがちですが、ダイエットや健康にもおすすめな食材だったんです。
ビタミン類だけではなく、「シトルリン」というアミノ酸が血管を元気にしてくれたり、「ホスホリパーゼ」という酵素が脂肪分解の手助けをしてくれたりします。
またぬか漬けにすることで栄養素がパワーアップしてくれます。サラダだけではなく、漬物や和え物などいろいろアレンジして使ってみてくださいね。