大根の葉は根よりも優秀!

こんにちは。管理栄養士めぐです☺︎今回は大根の栄養についてです。

大根の葉の栄養

ビタミンA

ビタミンAには皮ふや粘膜を強くしたり、目を健康に維持したりする効果が期待できます。また、活性酸素を取り除くなど、抗酸化作用の働きもしてくれます。

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの生成を助けてくれるので皮ふや粘膜、血管も強くしてくれます。細胞を若々しく保ち、抗酸化作用が期待できる他にも、疲労回復効果もあります。

ビタミンK

ビタミンKは血液を凝固させる働きをもつ脂溶性ビタミンです。また、カルシウムの骨への沈着やコラーゲンの生成を助けてくれる効果があります。

葉酸

葉酸は血液を作るうえで必要な栄養素で、ビタミンB12と共に働きます。貧血予防や妊婦の方には重要な栄養素になります。

カルシウム

カルシウムは歯や骨の主な構成成分になるほか、血液凝固作用や神経興奮の抑制などに関わります。

大根の葉は捨てずにいただく

大根の葉は緑黄色野菜に分類され、ビタミン・ミネラルが満タンの優秀食材です。葉はほうれん草と比べ、ビタミンCは5倍、カルシウムは5.3倍。これを捨てるのは絶対にもったいないです。

切り落とした状態で売られていることがほとんどですが、葉つきで売っている新鮮なものを見つけたら、迷わず買いましょう。そして、大根の葉は根の栄養を吸収してしまうので、買ってきたらすぐに根と葉を切り分けることが大事です。

葉は保存しやすい大きさにカットし、熱湯でさっと茹でて冷ましたら、冷凍保存がおすすめです。

使用するときは、油調理にすると良いです。葉に多く含まれる美肌に効くビタミンAは脂溶性なので、そのままでは10%程度しか吸収できないためです。

大根の根の栄養

大根の葉っぱ程栄養はなく微量ですが、カリウムやビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群、ビタミンC、ナイアシン葉酸パントテン酸など多くの栄養が含まれています。

大根の根の特徴

大根は部位によって辛さが違います。下の部分である根本に辛味のもとが多く含まれています。中心部分、葉に近い上部分の順に甘くなっていきます。

「おでんの大根」は辛くないのに「大根おろし」は辛いですよね。大根のぴりっとする辛さは、細胞が傷つくことで活性化する「イソチオシアネート」というもので、殺菌・消炎作用があります。

大根おろしの殺菌・消炎作用は、薬膳でも活用されているほどです。おろして出た汁にハチミツを加えて飲むと、喉の痛みを抑えてくれる効果が期待できます。ビタミンCが風邪の予防にも力を発揮してくれるんです。

大根の酵素やビタミンは加熱で大損

よく味の染みた大根は「おでん」の中でも人気の具材ですが、実は栄養価の面から見ると、かなり残念です。

大根の重要成分であるジアスターゼという消化酵素は加熱に大変弱く50~70℃ほどで働きを失ってしまいます。大根には脂質を分解する酵素リパーゼも含まれますが、こちらも同様に消滅してしまいます。

そのうえ、皮付近にいちばん含まれているビタミンCですが、水溶性なので、煮込んでいる間にすべて煮汁に流れ出てしまいます。皮をむいて煮込むとその時点でビタミンCはほぼゼロになってしまいます。

大根はよく洗って皮ごとがお得です。煮込むときは薄味にして、煮汁までいただくとビタミンCまでしっかり摂れると思います。

まとめ

大根の栄養は、根部分よりも葉の部分に多く含まれていたんです。見つけたら捨てずに使ってみてくださいね。

わたしのおすすめレシピは、さっと洗った大根の葉を電子レンジで温め、ごま油と塩コショウで味付けをするナムル風です。繊維質が多いので固く感じる場合は、細切りにして食べやすくするか、しっかり柔らかくなるまでレンチンするといいと思います。

大根の根の部分も皮付きの方がお得なんです。しっかり洗って皮ごといただいてくださいね。