こんにちは。管理栄養士めぐです☺︎今回はイカの栄養についてです。
イカの栄養素
タンパク質
タンパク質は、筋肉や骨をつくるのに欠かせない栄養素です。タンパク質を多く含む肉類は高脂質なものが多いですが、イカは高タンパクでありながら低脂質で、良質なタンパク質源と言われています。
タウリン
タウリンは、消化管内でコレステロールの吸収を抑えてくれたり、心臓や肝臓の機能を高めてくれたり、疲労回復を促したりしてくれたり、さまざまな効果があると言われています。タウリンは特に多く含まれていて、イカのうまみの素でもあります。干したスルメイカにはついている粉は、タウリンが結晶化したものなんです。
リン脂質
リン脂質は、体内で脂肪を運搬・貯蔵するときに役立ち、その他にも血管にコレステロールがたまるのを防いでくれます。低脂肪で、エネルギー代謝を促すリン脂質が多いことから、イカは、ダイエットにも向いているといえます。
ナイアシン
ナイアシンはビタミンB群の一種で、水溶性のビタミンです。体内の酵素を活性化させる役割を果たしていて、タンパク質からのエネルギー産生や皮膚・粘膜の保護などを助けてくれる栄養素です。
ビタミンB12
ビタミンB12は、赤血球中のヘモグロビン生成において重要な役割を果たします。ビタミンB12が不足すると血液をうまくつくることができなくなり、貧血を引き起こす可能性があります。ビタミンB12は、イカのなかでもとくにホタルイカに多く含まれています。生のスルメイカの約3倍です。
イカのコラーゲンは牛・豚肉の7倍
イカにはコラーゲンが多く含まれていますが、その9割は白い薄皮に含まれています。動物性と植物性の要素を両方兼ね備えた理想的なコラーゲンです。牛肉や豚肉などの動物性に比べて7倍も吸収率が高いんです。調理するなら皮付きがお得です。
イカのタウリンを倍増するには
イカのタウリンをさらに効果的にとるならカレー味にするのがおすすめです。カレーの香辛料である、ターメリックに含まれるポリフェノール「クルクミン」も肝機能を強化する働きがあるため、栄養素をしっかりと運んでくれます。相乗効果によって倍お得です。
まとめ
良質なタンパク質が豊富で低カロリーなうえに、疲労回復にも役立つイカは、ここぞというときに食べたい食材です。ダイエットにもおすすめです。
最後にまめ知識ですが、イカの歯ごたえは切り方で変わります。
イカは吸い込んだ水を噴射して泳いでいるため、進行方向と垂直に筋肉が発達しています。そのため、イカリングのように輪切りにすると繊維に沿っているので噛みごたえが残ります。逆に縦に切ることで繊維を断ち切るので、歯ごたえがなくなります。
ご家庭で調理するときは、ぜひ試してみてくださいね☺︎