ニンジンは調理の仕方によって栄養がダウン!

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220324174417j:plain こんにちは。管理栄養士めぐです☺︎今回はニンジンの栄養についてです。

ニンジンの栄養素

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220324174520j:plain ニンジンには、β-カロテンという栄養素が多く含まれています。ニンジンに含まれるβ-カロテンは、1日1本で必要な量が摂れるほど豊富です。

体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康を維持してくれたり、免疫力を高めたりしてくれます。また強い抗酸化作用を持っていて、細胞の老化予防にもつながります。

カリウムも豊富に含まれています。野菜に多く含まれる栄養素の一つで、浸透圧の調整をする働きのあるミネラルです。

体の中にある余分なナトリウムを排出することで、血圧低下に働きかけたり、余分な水分を排出することでむくみ予防にもつながります。

ニンジンの栄養を逃がさないコツ

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ニンジンの葉はすぐ切り落とす

ニンジンの葉は、根部分の3倍のタンパク質と5倍のカルシウムを含みます。見つけたらぜひ入手したいものですが、根菜類は栄養を葉の生長に使うため中心部が痩せていきます。葉付きニンジンはすぐに葉と根を切り分けて使いましょう。

ニンジンは輪切りか乱切りで栄養をしっかり

ニンジンは部位によって含まれる量が違うことを知っていますか?外側と中心部でその差はなんと2.5倍も違います。

ニンジンの中心部の栄養素はほぼゼロです。実は皮側にβ-カロテンやポリフェノールも多く含まれていて、芯を通じて養分が中心部から葉に送られます。そのため時間が経つと中心部はビタミンが抜けてほぼ食物繊維のみになってしまいます。

皮はむかずにそのまま調理した方がお得です。また、千切りやそぎ切りにしていく場合、最後はほぼ残りカスになったニンジンを食べるなんてことにも…。一度に使い切りたいときは、外側と中心部を一緒に食べられる「乱切り」か「輪切り」にすると、余すところなく栄養を摂取出来ます。

ニンジンは油と一緒が鉄則!炒めてβ-カロテンの吸収率UP!

ニンジンは生より、加熱でβ-カロテンをしっかり吸収できます。でも、食べたらそのまますべて栄養が吸収されるものでもないんです。

ビタミンAは油に溶けやすい脂溶性ビタミンで、ほとんど体内では吸収されずに排出されてしまうんです。

そこで重要なのが「油」と一緒に摂ることです。生のニンジンを食べても吸収されるのは、β-カロテンの8%程度ですが、油で炒めたり、揚げたりしたニンジンのβ-カロテンは、なんと70%も吸収できるんです。ニンジンは油で加熱すれば最強と覚えておきましょう。

まとめ

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220324175151j:plain ニンジンは野菜の中でもβ-カロテン(ビタミンA)の成分値はズバ抜けています。せっかくなら、お得に栄養もしっかりいただいちゃいましょう。

人参の葉はすぐ切り落とす、皮側に栄養が多いので輪切り・乱切りがお得、油と一緒に調理する、の以上3つが大事です◎

調理法が損得の分かれ道です!ご自宅で調理される際は、そこに注意してみてくださいね。