かぶは葉っぱが命!かぶのメインは根より葉!

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220317230956j:plain こんにちは。管理栄養士めぐです☺︎今回はかぶの栄養についてです。

かぶの栄養価

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220317231052j:plain

ビタミンA(β-カロテン)

葉に豊富に含まれているβ-カロテンには強い抗酸化作用があり、体内で必用に応じてビタミンAに変換されます。

ビタミンAは目の機能、皮膚や粘膜の健康を保つために必要なビタミンで、粘膜のダメージを回復する効果や免疫力を高める効果があります。また、肌荒れ予防にも効果が期待できます。

脂溶性ビタミンなので油と一緒にとることで吸収率がアップします。

アミラーゼ

アミラーゼとはでんぷんを分解する消化酵素の総称です。「ジアスターゼ」とも呼ばれます。唾液や膵液に含まれている成分で、ごはんやパンなどのでんぷんの消化・吸収を促す効果があります。

かぶの白い根の部分にはアミラーゼが豊富に含まれているので、胃もたれや胸やけなどの改善効果があります。

イソチオシアネート

イソチオシアネートとはアブラナ科の野菜に含まれている辛み成分です。抗酸化作用があり、免疫力を高める効果や抗がん作用も期待できます。また、胃腸を刺激して食欲を増進させる効果や解毒作用、殺菌作用もあります。

細かく切る、すりおろす、よく噛むことで、野菜の細胞が壊れ、イソチオシアネートはたくさん作られます。

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの合成にかかわるビタミンで、ストレスから体を守る働きをします。他にも活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果があります。

他にも皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果もあります。

水溶性のビタミンで熱に弱い性質があるので、生で食べるとより効果的に摂取できます。

カルシウム

かぶの葉に豊富に含まれており、骨や歯を作るために欠かせないミネラルです。また、筋肉を動かしたり、精神の興奮をおさえて安定させたりする効果もあります。

カルシウムは吸収されにくい栄養素のひとつですが、ビタミンDと一緒にとることで吸収率がよくなります。

かぶは葉っぱのほうが栄養たっぷり

f:id:kanri-eiyoshi-megu:20220317231650j:plain 白い根の部分と比べて、かぶの葉には、β-カロテンは根の2800倍、ビタミンAは230倍、カルシウムは6倍、ビタミンCは3倍と本体よりも栄養価が高いんです。

栄養価でいうなら、かぶのメインは根より葉です。美肌にも、疲労回復にも効果的です。

またかぶの葉は茹でると、β-カロテンは1.2倍にアップします。ビタミンCがカルシウムの吸収率を上げるので、乳製品と合わせてシチューなどにしてもいいと思います。スープまで飲めば溶け出したビタミンもムダなく摂れます。

大根に比べて、葉付きで売っている場合も多いので、葉っぱは捨てずに「もったいない調理」にならないようにお得に食べましょう。